ASUS E200HA のWi-Fiカード交換 & Lubuntu 化
ASUS E200HA に Debian を入れて使っていたのですが、Wi-Fi の調子が悪く常用できなかったので、いろいろ試した結果、Wi-Fi カードを交換し、Lubuntu 化しました。
まず、E200HA の Wi-Fi カードは AW-CB231NF というもので、チップセットは Atheros QCA9377 のようです。
Linux のフォーラムなどで Atheros QCA9377 について検索しても、解決策は見つかりませんでしたので、まずは Windows に戻すことを検討しました。
E200HA はもちろん Windows 11 非対応なのですが、Windows 10 は10月で使えなくなるから、Rufus で Windows 11のチェック回避版インストールメディアを作成してインストールしてみました。
が、ディスク容量のチェックにひっかかりインストールできませんでした。64GB以上必須なんですが、E200HA は32GBしかないんで。
それじゃ、BSD系はどうかと、いろんなデバイスに対応していそうな OpenBSD を入れてみました。それっぽいドライバもあるし、とりあえずインストールしてみたんですが、インストール後にドライバをよく見たら QCA9377 用のドライバはなく、あえなく撤退。
NetBSD とかもだめかなー、と調べたら、BSD系OSは全滅でした。
これはもうPC自体廃棄かなーって考えていたとき、ネットの記事で、Atheros のカードは捨てて、別のカードに交換したら?みたいな記事を見かけました。
E200HA の Wi-Fiカード、AW-CB231NF は M.2 1630 インターフェースなので、部品取りにとっておいた DELL Inspiron5570 の Intel Dual Band Wireless-AC 3165 と差し替えてみました。

上の画像でささっているのが新しいカードで、下においてあるのが古いカードです。なお、上のアンテナ線は間違ってAUXに接続しています。この状態では、Bluetooth マウスをつなげると Wi-Fi が切断してしまいましたので、後で MAIN につなぎ直しました。
さっそく、OpenBSD のインストール用USBで起動してみたら、なんか認識しているようでした。それなら、ってことで、Lubuntu のインストールメディアを作成してインストールを開始したところ、最初の画面で Wi-Fi の設定があり、接続できちゃいました。\(^o^)/
ちなみに、なんでこんな古くてせこいノートPCをいつまでも使おうとしているかというと、結構気に入っているからです。
軽くてキーボードがまともなんです。14インチのPCは1.5Kg程度なんですが、電源アダプター300gを合わせて1.8Kg。E200HA は本体980g、電源アダプター120gで合わせて1.1Kg。700gの差は大きいです。
HPの Stream 11-ak009TU という同じく11インチのPCも持っていたのですが、こちらは右端のキーが狭くなっていてタッチタイプできないので早々に使わなくなりました。日本語キーボードでまともなキーボードのついている11インチクラスのノートPCってほんと少ないんです。
インストール後は以下の変更を加えました。
Chrome インストール
apt でアップデートできるように、別の記事のように apt の設定をして、インストールしました。
$ sudo apt install google-chrome-stable
日本語入力
日本語IMがなかったので、Mozc を入れました。
$ sudo apt install fcitx5-mozc
Caps lock キーでIMEのON/OFFをしたいので、アプリケーションメニューの 設定 > Fcitx5 設定 を選択し、「Fcitx の設定」画面の「グローバルオプション」タブの「入力メソッドの切り替え」に「+」ボタンで追加し、Caps lock キーを押下すると「英数トグル」が追加されました。
タッチパッドの設定
タッチパッドを①タップでクリック、②二本指でスクロールするときの方向を変更、するため、アプリケーションメニューの 設定 > LXQt設定 > キーボードとマウス で設定します
。

Remmina のインストール
Windows にリモートデスクトップ接続するのに Remmina をインストールします。
$ sudo apt install remmina
swap拡張
Chrome でタブを5個くらい開くとフリーズするようになったので、free で確認すると、メモリが枯渇して swap もほぼ使い切っている状態だったので、スラッシングが発生していると予想して swap を拡張しました。
昔は実メモリの1.5倍から2倍とかを swap パーティションに割り当ててましたが、Lubuntu のデフォルトでは実メモリ2GB、swap 500MB で、しかも独立したパーティションではなく、ファイルスワップでした。
$ sudo swapon -s
Filename Type Size Used Priority
/swapfile file 524284 394776 -2
実メモリと swap 合わせて 4GB あればなんとかなるかな、と考えて、2GB に拡張することにします。
$ sudo su - root
# fallocate -l 2G /swapfile2
chmod 600 /swapfile2
# mkswap /swapfile2
スワップ空間バージョン 1 を設定します。サイズ = 2 GiB (2147479552 バイト)
ラベルはありません, UUID=0112307b-98bf-469e-9db9-6ddbc4babea3
# swapon /swapfile2
# swapon -s
Filename Type Size Used Priority
/swapfile file 524284 391860 -2
/swapfile2 file 2097148 0 -3
# swapoff /swapfile
# free
total used free shared buff/cache available
Mem: 1902184 963396 879820 61440 281604 938788
Swap: 2097148 0 2097148
# swapoff /swapfile2
# rm /swapfile
# mv /swapfile2 /swapfile
# swapon /swapfile
# swapon -s
Filename Type Size Used Priority
/swapfile file 2097148 0 -2
一旦2GBの swapfile2 というファイルを作成し、スワップに割り当てます。swapfile を割り当て解除し、swapfile2 が使われていないことを確認してから、swapfile2 も解除します。
swapfile2 を swapfile にリネームして、swapfile を割り当てて完了。
Chrome のタブ7つでもストールしなくなりました。スワップは900MB程度使用中でした。
vi を vim から nvi へ変更
$ sudo apt install nvi
アプリケーションメニュー > 設定 > Alternatives Configrator で変更。
バッテリーの確認
とりあえず生き返った E200HA ですが、バッテリーが劣化していて、バッテリー起動で長時間の作業は無理だろうと思って、バッテリーの状態を確認してみました。
$ upower --enumerate
/org/freedesktop/UPower/devices/battery_BATC
/org/freedesktop/UPower/devices/line_power_ADP1
/org/freedesktop/UPower/devices/DisplayDevice
$ upower -i /org/freedesktop/UPower/devices/battery_BATC
native-path: BATC
vendor: Intel SR 1
model: SR Real Battery
serial: 123456789
power supply: yes
updated: 2025年04月11日 13時20分16秒 (21 seconds ago)
has history: yes
has statistics: yes
battery
present: yes
rechargeable: yes
state: fully-charged
warning-level: none
energy: 8.5875 Wh
energy-empty: 0 Wh
energy-full: 8.5875 Wh
energy-full-design: 18.75 Wh
energy-rate: 0 W
voltage: 8.088 V
charge-cycles: 182
percentage: 100%
capacity: 45.8%
technology: lithium-ion
icon-name: 'battery-full-charged-symbolic'
8.5875 Wh ÷ 18.75 Wh = 45.8% か。
しばらく使ってみて、本格的に使おうと思ったら互換バッテリーに換装します。